ただひたすら相手の話を聞くという不思議なボランティアが急増している。対象は主に高齢者や中高年。ご近所付き合いや家族のあり方が変容し、買い物もスーパーかコンビニ、「誰とも喋らない生活」を送る人たちだ。千葉県船橋市が単身高齢者及び高齢者のみの世帯を対象に調べたところ、1ヶ月に会話する機会が1回以下という人が4500人、全体の1割を越えていた。こうした中、各地の自治体は、今、一斉に傾聴ボランティア養成にのりだしている。なぜお喋りが少なくなったのか?お喋りでどれだけ人は癒されるのか?否定せず、アドバイスせず、ただ聞くだけのボランティアが必要とされる背景にある、現代社会の孤独をさぐる。
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