9月20日、本田技研工業がオートバイの工場を創業の地・浜松市から熊本に移転することを発表した。スズキやヤマハ、河合楽器なども移転を決定しており、市は対応に追われている。いま日本各地で工場の再編が起きている。背景には日本の工場を「マザー工場」にしようという企業の戦略がある。新たな製造技術を開発する拠点として位置づけ、編み出したノウハウを海外の工場へ一気にコピー。
すばやく生産できる体制を作り、世界の市場で勝ち抜こうというのだ。一方、危機に直面しながらも「スピード試作」や「人材育成」を看板に掲げ復活しつつある企業城下町もある。工場再編とその波に翻弄される企業城下町の姿を取材し、「もの作り・日本」の今後を問う。
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