定年前に早期退職する公立小中学校の教師がここ数年急増し、今や総退職者の6割を超えた。さらに早期退職者の7割以上が40代、50代のベテラン教師である。理由を探るため行われたアンケート調査には、「生徒や保護者対応による精神的疲労」「自信や意欲の喪失」といった切実な悩みが記されていた。退職に追い込まれた教師たちの声からは、激変する教育現場で苦しむ姿が浮き彫りになる。保護者や社会などから教師に対する様々な要求が高まっていることなどが、背景にあげられている。こうした中、日本初の教員養成専門の大学院が4月に開校。生徒や保護者とのコミュニケーション術や、増え続ける教師への要求にどう対応するかなど、新時代の”プロ”教師の養成を始めている。番組では、教員を取り巻く実態を明らかにし、今、学校に何が求められているのかを探る。
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