年間248億膳の割り箸を消費する日本。この割り箸が今、急速に値を上げている。100円ショップでは1セット80膳を50膳に減らし、コンビニでは割り箸の節約を客に呼びかけ始めた。背景にあるのは需要の97%を賄う中国の変化。80年代に低コストを武器に日本からの生産移転が進んだが、経済成長で自国の材木需要が急増、また森林の保護も始まり、日本への輸出が難しくなり始めていると言う。割り箸は日本では間伐材の端材を使う廃物利用だったが、中国では材木を丸ごと使うため森林資源を浪費してしまう。輸入継続に暗雲が漂う中、国産回帰も模索され始めたが、多くの産地では林業そのものが壊滅している。割り箸騒動を取材、乱伐が進む中国の森、放置され荒れる日本の森の問題を考える。
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