「製品」かそれとも「廃棄物」か。今、リサイクル社会の盲点を露呈させるような問題が全国各地で起きている。東海地方では、大阪に本社のある一部上場の化学メーカーが、塗料の製造過程ででる廃液をリサイクルして「埋め立て用の土」として販売し、刑事告発された。「フェロシルト」と呼ばれるこの土には、環境基準を大幅に上回る「六価クロム」が含まれていた。また、京都府では、地下鉄工事から出る建設汚泥を農地へ捨てたとして廃棄物処理会社が逮捕された。しかし、逮捕された会社は容疑を否認。裁判では「埋めたのは汚泥ではなくリサイクルした土だ」と主張している。こうした問題が続発する背景には、「製品」と「廃棄物」とを区別する明確な法律や制度がないという現実がある。番組では「リサイクル」をめぐって全国で起きる様々な事件を検証。背景にある制度の盲点にせまる。
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