東京・新大久保駅で韓国人留学生・李秀賢さんが、線路に落ちた人を救おうとして、命を落とした事故から5年。多くの人に勇気と感動を与えた彼の生涯を描く映画の制作が日韓両国の映画人によって始まった。韓国人の主人公を日本人監督が中心になって描くのは初めての事である。しかし、映画作りは順風満帆とは言えない。この5年、靖国問題、竹島問題など、両国の関係がより難しくなっているためだ。そうした中で、李さんの勇気は私達に何を語りかけているのか。文化や歴史的背景が違うスタッフたちが激しい議論を繰り返しながら、進んでいく映画制作。李秀賢さんの慰霊祭の様子や、李さんのご両親の活動なども織り込みながら、日本と韓国の交流のヒントをさぐる。
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