今年、水戸市郊外に相次いでスーパーが出現。中でもイオンは、東京ドームがすっぽりと入る広大な敷地に、車で30分以内に住む40万人をターゲットにした超巨大ショッピングモールを誕生させた。スーパー以外に180の専門店や映画館を入れ、訪れた客が一日中楽しめるよう工夫を凝らしている。今、各地でこうした超大型店の出店が相次いでいる。5年前に施行された大規模小売店舗立地法により出店規制が緩和、さらに不動産の証券化で建設資金の調達が容易になったためだ。対する既存のスーパーは、採算の悪い店舗を閉め、新規出店による売上げ増を狙いすばやい店舗シフトをとる対抗策に打って出た。盛岡ではこうしたスーパーの相次ぐ出店・閉店に、市民たちが「町づくりが破綻する」との怒りの声を挙げている。スーパーの生き残り戦略と、翻弄される自治体と市民の姿を追う。
みんなのコメント