心筋梗塞など、突然の心停止で亡くなる人は一日約100人。(心疾患は死因第2位)その命は数分以内に電気ショック(除細動)がなされるか、にかかっている。ところが、頼みの救急車は到着まで平均6分以上かかるのが現実。そこで今求められているのが、市民の救急対応である。昨年、厚労省は一般人に除細動器の使用を解禁し、現状打開を図った。しかし、除細動器はなかなか普及せず、市民向けは全国でおよそ2千台、しかも、これまでに市民が使った例はわずか数例に止まっている。除細動器があっても、誰も使い方を知らず、患者の救命処置が遅れたケースも起きている。どうすれば目の前の心臓停止患者を救えるのか?徹底した救急教育と除細動器の普及で心停止救命率アップに成功した米国の例も交え、市民参加の救急体制の確立の鍵を探る。
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