アスベストが原因とされる「中皮腫」と呼ばれるがんによる深刻な健康被害の実態が今、次々と明らかになっている。アスベストは耐久性や耐火性に優れ、安価なことから「奇跡の鉱物」とも言われ、高度経済成長時代にはピーク時で年間35万トンが輸入され、さまざまな工業製品に使われていた。アスベストの危険性は、1970年代初頭には指摘されはじめていたが、90年代まで使用され続けるなど、国や企業の対応は遅れ、この間に被害が広範囲に広がっていた。番組では、被害公表の発端となった大手機械メーカー「クボタ」の実情と更なる被害を防ぐために葛藤する医療現場など取り上げる。
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