「大買収時代」を迎えた中で開かれる今年の株主総会。株主がこれまで以上に発言力を増し、各企業は株主への対応が死活問題になっている。タイヨウファンド(アメリカ)のヘイウッドCEOは、「物言う株主」の代表格。ファンドの投資目的は、企業価値を向上させリターンを得ること。そのため、投資先企業の株主総会を前に来日し、経営陣に直接面会して経営の課題や総会の議題について納得がいくまで議論を重ねた。一方、企業防衛策の導入を株主総会直前に断念した制御機器メーカー・ニレコは、株主の存在の大きさを目の当たりにして、新たな株主との向き合い方を模索し始めた。大きな力を持ち始めた株主と、その株主への対応を迫られる企業の姿を描く。
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