PLO=パレスチナ解放機構の議長就任以来、35年にわたり解放運動の象徴として君臨してきたアラファト議長。議長の死によって和平が復活するか、さらなる混乱へ向かうのか、その行方が注目されている。
PLO内部では対立の兆しが現れている。アラファトの後継者と目されるアッバス氏、クレイ氏など旧世代の指導部は支持できないとする声が一部に上がり始めている。また和平交渉を否定し、自爆テロを繰り返してきたイスラム原理主義組織ハマスの動向も無視できない。
一方、今のところ静観しているイスラエルは、パレスチナ新指導部がテロを撲滅できないと判断すれば、再び強硬路線に乗り出す可能性も高い。こうしたパレスチナ、イスラエル双方の動きを取材し、今後の和平の行方を占う。
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