ツキノワグマが人里に現れ、人が襲われる被害が全国で後を絶たない。被害は昨年を既に上回り、1人が死亡、けがをした人は80人あまりに上っている。なぜ今年に入って、ここまでクマの出没が相次いでいるのか。最も多くの被害が出ている北陸では、実態調査に乗り出した。
その結果、去年の冷夏の影響で、ミズナラやコナラなどクマが主食とする木の実が、これまでにない凶作に見舞われていることがわかった。さらに長野県の調査では、山から下りて人里近辺で暮らすようになった”里グマ”の存在が、最近になって確認された。こうした異常事態にどう対処すればいいのか。クマ大出没の最新調査と、対策に頭を抱える自治体の苦悩を追う。
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