65歳以上の高齢者の7%が痴呆と言われ、身近な病となる中で、ますます重要視されているのが「早期診断」。アルツハイマー病もケアの開始が早いほど、薬などで進行を遅らせる効果がより期待できるためだ。しかし現状では、専門医が偏在している上、一般医師の意識や知識が不足していることから、せっかく早期診断に訪れながら発見が遅れ、適切な治療の機会を逸している患者も多いと見られている。
また、早期発見されても適切な支援やケアが伴わないために、かえって患者や家族に精神的な負担になるケースもある。痴呆の早期発見が進まない実態を取材、専門医が少なくても早期診断ができる盛岡医師会の取組みや、発見後の支援やケアへの試みを紹介する。
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