長野・白骨温泉の入浴剤混入に端を発した、温泉の問題。水道水を温泉と称するなどの不正表示や、まぎらわしい表示の実態が次々と発覚、騒動は拡大している。 背景には、適正な表示やチェックシステムの不在と、温泉そのものが不足し始めている実態がある。
温泉ブームの中で、泉源の容量を超える宿泊施設が作られ温泉の確保が難しくなったり、無計画なくみ上げの結果、湧出量が減少し枯渇したり泉質が変わったりする所も出ている。信頼を回復し温泉を守るにはどうすればよいのか?大分県のある温泉では科学的に温泉が作られるメカニズムを研究し、泉源保護と両立した温泉利用を模索している。
全国に広がる温泉騒動の背景を取材、日本人の身近な娯楽「温泉」が直面する資源の不足の実態と、信頼回復に向けた模索の動きを追う。
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