地域の有志で組織され、災害救援や防災を担ってきた消防団。阪神大震災で消防団は近隣住民と協力して2万7000人以上の人々を救助。この夏の新潟豪雨でも土地勘を活かして大きな役割を果たした。
その消防団がいま試練を迎えている。1950年代に200万人いた団員は半分以下に減少。定数を確保できない市町村も出てきている。背景には担い手となる若者のサラリーマン化や厳しい訓練を嫌う気質などがある。こうした中、女性の加入を促したり、サークル活動的な要素を取り入れるなど消防団離れを食い止めようという試行錯誤が各地で行われている。
地域防災の下支えとなる消防団の現状と再生への道筋を探る。
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