1月に始まったアメリカ大統領選の予備選挙は、3月2日のスーパーチューズデーで最大の山場を迎える。
民主党の候補選びではケリー上院議員が優勢。ブッシュ大統領の「力の政策」を批判するディーン前知事が当初最有力と思われたが、その「反ワシントン」「草の根民主主義」は全米規模の支持を得るに至らなかった。ニューハンプシャーや南部での予備選挙の取材を通して、なぜケリー議員が優勢になったのか、「強いリーダーシップ」さらには「ブッシュに勝てる人を求める」市民の選択を追う。
一方の現職ブッシュ大統領は9.11以降、国家の安全を最優先に掲げ国民の支持も集めてきたが、ここにきてイラク戦争の正当性をめぐる疑念が再燃、逆風の中で、民主党候補をどう迎え撃つのか。基盤と言われる保守的なキリスト教団体の取材を中心に描く。
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