なかなかモノが売れない時代に、ヒットを生むキーワードとして注目を集めているのが「昭和レトロ」。お台場に作られた昭和30年代をイメージした商店街は、年間270万人を集客、昭和の暮らしぶりを精巧なフィギュアにしたおまけ付きの菓子は、4千万個近い大ヒットとなり、昭和レトロをイメージした電化製品も売り上げを伸ばす。
これまでの「昭和レトロ」ブームが、若者をターゲットにしたファッションに限られ、一過性のものだったのに対し、今回は、昭和30年代を実際に生きた人たちが同世代に向けて仕掛け、様々な分野に広がっている。先行きの不透明な時代に、明確な目標があった「昭和30年代」が改めて見直され、支持されているのである。
空前の昭和レトロブームの舞台裏を取材、「昭和」にあって今失われているものは何か、探っていく。
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