大きな衝撃をもたらした日本人外交官殺害事件。日本政府は、事件が「テロ」との見方を強めているが、なぜ二人が死に至ったのかは未だ不透明である。
二人は、アメリカを中心とするCPA(暫定行政当局)に派遣され、復興支援に関わっていた。占領統治が行き詰まりを見せ、米軍を狙ったテロが多発する中で、日本人の彼らはどのような状況に置かれていたのか。さらに、今回二人が殺害された現場に近いティクリットは、フセイン元大統領の影響力が極めて強い地域で、今もアメリカに対する激しい抵抗運動が繰り広げられていると伝えられている。
ここでいったい何が起きているのか。二人をとりまくイラクの情勢を探りながら、その死の背景に迫ると共に、改めて問われる復興支援のあり方を考える。
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