離婚がこの10年で急増し年間29万組にのぼり、「熟年離婚」や「家庭内離婚」が当たり前に語られるようになった中、行政や民間など第三者による、夫婦の絆を取り戻そうとする「夫婦再生」の取り組みが始まり注目を集めている。
「夫婦の危機を乗り越えよう」と呼びかけるホームページに3万件を超える悩みが寄せられ、夫婦間のコミュニケーションの取り方を伝授するNPO主催の「夫婦再生セミナー」には女性を中心に参加希望者が殺到。相談する相手も無いままに、家庭内で孤立し悩んできた女性たちが集まってくる。さらに動きを加速しているのが、不登校や児童虐待に関わってきたカウンセラーたち。彼らは根底に夫婦関係の問題が潜んでいると考え、こうした活動の中心となっている。
夫婦を巡る新しい動きと、その背景を探る。
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