「ダイエットといえば女性」という考えは過去のもの。香取慎吾さんのダイエット体験をまとめた本をはじめ、男性のダイエットを扱った書籍・雑誌の売り上げは好調、化粧品会社の調査では、ダイエットをしたことがある、または関心があると答えた男性は3人に2人に上る。
背景にあるのは肥満の激増。厚生労働省によると、20代から50代の女性がやせる傾向にあるのに対し、男性は肥満の割合が増え続けていて、20年前に比べ、30代以上の肥満者の割合は約1.5倍にもなっている。男性の肥満のタイプはお腹がでる内臓脂肪型の肥満が多く、内臓脂肪が心筋梗塞や狭心症、糖尿病などの危険性を著しく上げるメカニズムが分かってきた。しかし内臓脂肪は容易に落とすことができるため、ダイエットの効果は女性よりも顕著に表れる。病気の可能性を減らし、体調を整え、仕事にも前向きになれるとして、男性だけを対象にしたダイエット教室を開く自治体も出てきた。注目を浴びる男性のダイエットを、最新の医学研究と共に伝える。
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