独仏がイラク戦争開戦に反対する中、アメリカ支持を強く打ち出し、国防長官に「新しいヨーロッパ」と称されたポーランド。
来春、EUに加盟する同国は、ドイツなど欧州との経済的な連携を強めてきたが、ここに来て、アメリカに急速に接近。新戦闘機としてF16の購入を決め、米企業の大規模な誘致を進めている。旧国営車両工場はGMに買い取られ、欧州での新車生産の新たな拠点となった。政治的にも親米路線を強め、イラク戦争でアメリカを支持した後、現在、米英と並んで”戦勝国”としてイラクの治安維持を統括している。こうした構図は、同様に新しいヨーロッパと呼ばれる周辺諸国に共通しており、フランスなどは不快感を隠さない。
「旧ソ連圏の大国」から拡大EUの一員へ。そして「親米」へと大きく舵を切ったポーランドの取材を通じ、ヨーロッパでの大きな変化を見つめる。
みんなのコメント