自営業者やフリーターなどが加入する国民年金。10年前14.3%だった未納率が、去年は過去最悪の37.2%まで悪化し、深刻な状況になっている。
国民年金は、厚生年金など他の基礎年金部分と一括して運用されているため、未納率の悪化は他の年金財政を圧迫する事にもつながる。事態を重く見た政府は、8月4日に特別対策本部を設置、未納率が特に高い全国8県の社会保険事務局と22の事務所を収納対策強化箇所に指定するなど、要因の分析と対策に乗り出した。
この1年で20%を超す大幅悪化となった宮崎県内の事務所と高い未納率に悩む神奈川県内の事務所の取り組みを取材し、未納者の実態とその対策を検証する。
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