44人もの命を奪った歌舞伎町のビル火災。ずさんな防火体制の責任を問われ、ビルの所有者らの刑事裁判が続く一方で、遺族達は怒りと悲しみの2年間を送ってきた。中でも4階の飲食店で働いていた19歳から26歳までの女性12人の母親達は苦悩の日々を過ごしてきた。女性の大半が東京以外の地方出身者。離れて住む母親達は、娘があの店で働いていたことさえ知らなかった。「なぜ娘は歌舞伎町で働き、火災に巻き込まれてしまったのか」「たびたび連絡を取り合っていたのに、なぜ本当のことを教えてくれなかったのか」。
娘の軌跡をたどろうと同じ店で働いていた女性を訪ね歩いたり、娘の日記を読み直すことで、つかみきれなかった思いを知ろうとする母親達。改めて母と娘の関係を見つめ直そうとする母親達の姿を見つめる。
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