ディーゼル車が引き起こす深刻な大気汚染を解消しようと、首都圏、阪神、愛知・三重の3地域を対象に、去年、「自動車NOx・PM法」が施行された。古いディーゼル車は、原則、登録後9年以上たつものから順に、10月以降、乗れなくなる。
愛知県では、新車に買い替える余裕のない中小運送会社が、対策地域外に架空の営業所を置き、古いディーゼル車を登録する違法行為が相次いでいる。一方で、対策地域外にある運送会社が買い取った古いディーゼルトラックが、名古屋など規制地域内に舞い戻ってくるケースも多発している。
首都圏では10月1日から、さらにディーゼル車の走行を禁止する規制が始まるが、それを前に、東西をつなぐ物流の拠点である愛知を舞台に、ディーゼル車規制の難しさを検証する。
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