先月、アメリカで起きた大停電。都市機能は完全に麻痺し、影響を受けた市民は5千万人、損失は7千億円に上ると言われている。
この大停電のきっかけは、オハイオ州で起きた送電線の異常だったといわれている。それがわずか9秒でアメリカ中西部から東部、カナダへと拡大し、史上最悪の事態をもたらした。本来なら問題が起きた送電網を他の地域と切り離すシステムが働き、被害が拡大するのを防ぐことができたはずだが、今回はそれが機能しなかった。さらに被害が拡大した背景には、電力自由化の結果、投資が滞った送電施設の老朽化があったとみられる。
今なお原因究明が続く大停電を詳しく検証する。
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