包丁を持った男が小学校に侵入し、8人の命を奪い15人に傷を負わせた附属池田小児童殺傷事件。1年8ヶ月余の裁判の末、宅間守被告に判決が言い渡される。
一方この2年間、附属池田小の教師たちは、なぜ幼い命を守れなかったのか、事件当日の自らの行動に向き合い検証する日々を続けてきた。不審者をなぜ易々と校内に入れてしまったのか、事件発生にもっと早く気づき教師相互で連携できなかったのか、そしてなぜ早く救命措置をとることができなかったのか・・・。
教師たちが書いた膨大なレポート、インタビュー、事件後学校が取り組んでいる安全対策、そしてわが子の死を無駄にしてほしくないという遺族への取材をもとに、この事件が提起した大きな問題 ― 学校の安全をどう守るか、を考える。
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