フセイン政権の崩壊から3ヶ月。独裁体制下で迫害を受け外国に逃れていた400万人にもおよぶ亡命イラク人の帰国が始まろうとしている。
6月、イギリスから帰還第一陣としてナジャフに戻ったシーア派イラク人の同行取材からは、長年の不在の間に親族と故郷が見まわれた悲劇の実態が明らかになってくる。親族の多くが秘密警察に捕らえられ虐殺されたり、いまだに行方が全く分からない人も多い。またイランなどから帰還したクルド人たちは、没収された土地や財産を取り戻そうとしているが、無政府状態の中、実現は難しく、自ら組織を立ち上げ権利回復に乗りだした。
祖国に帰還した人たちに密着し、フセイン政権下で何か起きたのか、そして帰国後の困難を見つめる。
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