2003年4月7日に誕生したとされる「鉄腕アトム」。手塚治虫が「子供たちに夢を」と描いたアトムは、日本人のロボット観のシンボルとなり、世界一のロボット先進国となる推進力となった。漫画開始から半世紀、アトムのような「人型ロボット」と暮らす時代がすぐそこまで来ている。
経済産業省が人型ロボットを21世紀の産業の柱に位置づける中、産業界は家事代行ロボットや介護ロボットをつぎつぎ開発、新しい市場開拓への期待をこめる。歩行などの動作は人間にかなり近づいたものの、課題は人間とのコミュニケーション。複数の人が声をかけた時どう認識するかなど、心理学や認知科学などを総動員した苦闘が続いている。
アトムの誕生日に向け、全国で人型ロボットを発表するイベントが多く開かれる中、人型ロボット開発の最前線を探る。
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