今、日本古来の木造建築・民家が見直されている。釘をほとんど使わずに柱や梁を組み合わせて建てられた民家の中には、百年以上もつものも多く、民家を再生した分譲住宅まで登場した。
背景には、日本の風土に合った伝統建築が豊かな暮らしにつながるという認識が広がりつつある事に加え、戦後大量生産された新建材を使った住宅で、大量の廃棄物やシックハウス症候群などの問題が出てきた事がある。木造建築の需要が伸びた事で、地域の再生に結びつく例も出てきた。山形県金山町では、「金山型住宅」と呼ばれる雪に強い伝統住宅の需要が伸びる中で、地域の産業が活性化し、若者たちの雇用にもつながってきた。
木造建築ブームの広がりと地域にもたらしたものを探る。
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