今、全国各地の医療現場で、患者の「QOL=クオリティ・オブ・ライフ」(生活の質、命の質)を重視した取り組みが広まりつつある。延命や疾病の治療を目的とした医者主導の医療から、患者の生活の満足度を上げる事を重視した患者主導の医療への転換である。
3年前には、日本QOL学会が設立され、様々な医療分野で「クオリティ・オブ・ライフ」の考え方が採り入れられつつある。脊髄損傷で思うように「排泄」できなくなった患者のため、日本で初めて行われたQOL向上を目的とした手術や患者の「ものを食べる」楽しみを取り戻すため、医者同士がネットワークを組んで始めた摂食嚥下障害への対策。
各地で進む患者の「クオリティ・オブ・ライフ」向上のための取り組みと課題を取材し、これからの医療のあり方を考える。
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