今年4月、石川県野々市町役場に病死と届けられた加藤善一郎さん(77)の遺体が、実は別人だったことが発覚した。さらに大阪府内で頭蓋骨が見つかったもう一人の人物も、加藤さんの替え玉に仕立てられていたことが分かった。中国人の尹麗娜[イン・レイナ]容疑者(46)が加藤さんの遺産を不正に相続しようと2人の男性を替え玉にしたものと見られている。
男性3人はいずれも家族と接触を断っている孤独な人たち。生活の基盤としていた大阪・西成区の取材から、戸籍の売買や借金の保証人にされるなど孤独な人たちが犯罪に巻き込まれるケースが多いことが明らかになってきた。
警察の強制捜査から3ヶ月、事件の謎を追うとともに、孤独な人たちを狙う犯罪の実態に迫る。
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