航空機の狭いシートが原因でおきるエコノミークラス症候群。これと同じ症状が、出産や手術の直後に発生し死亡する事例が相次いでいる。
「肺塞栓症」。一定の時間、体を動かさない状態が続くと足の静脈に血栓ができ、それが肺の動脈で詰まり、呼吸困難や胸痛を引き起こす。骨折やヘルニアなどの簡単な手術直後での急死の事例もある。
4月に発表された東北大の調査では、国内で年間4千例余りが肺塞栓症を発症しているという。しかし、まだ循環器系以外の医者の間ではこの病気への認識は低く、インフォームドコンセントが曖昧なケースもあるという。こうした事態に、いま、全国約100の医療機関を中心に、予防のガイドライン作りの話し合いが始まった。
知られざる突然死の実態とその対策に迫る。
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