一昨年の11月、日本の考古学界に衝撃を与えた「遺跡ねつ造」。
先月、日本考古学協会は、藤村新一・東北旧石器文化研究所前副理事長によるねつ造は20年以上前から行われており、藤村氏が関わった200近い遺跡と出土品のすべてが学術的資料として認められないとする調査報告書を発表した。
「日本人の起源は北京原人などと並ぶ70万年前にさかのぼる。」藤村氏の発見の数々は、日本にも”原人”がいたことの証拠としてもてはやされてきた。しかし、今回の報告書によって、その信憑性は全否定され、3万年前より古い日本人の歴史は再び闇の中へと追いやられることになった。
長年のねつ造はどのように行われたのか。日本人の起源はどのように書き改められることになるのか。調査の検証作業の跡をたどりながら、遺跡ねつ造の真相とその影響を探る。
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