茨城の香料メーカー、協和香料化学がアセトアルデヒドなど食品衛生法で認められていない5つの物質を使用していたことが明るみになった。
この物質をつかった香料はおよそ450種類と見られ、全国の多くの食品メーカーが商品の自主回収を行う事態となった。
なぜ無認可の物質が香料に使われたのか。どうして一社が製造していた香料が、これほどまでに広範囲の食品に利用されていたのか。事件の背後には、添加物の認可をめぐる制度上の問題や、新商品開発の鍵を握るといわれる香料を巡るメーカー同士の激しい競争、そして、チェック体制の不備などが浮かび上がってくる。香料製造の現実と、事件の背景を追う。
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