オランダのハーグにある旧ユーゴスラビア国際戦犯法廷で、今、歴史的な裁判が行われている。被告はミロシェビッチ前大統領。これまで、国際社会によって裁かれることがなかった元国家元首が、はじめて裁かれようとしているのである。
起訴理由は、前大統領が紛争中、「大量虐殺」「殺人」「レイプ」「虐待」「住民追放」など、66項目にも及ぶ残虐行為に関与していたというもの。一方、前大統領は、紛争の真実はテロリストの戦いであったと強調、両者の主張は真っ向から対立している。
法廷は、かつての国家元首の罪をどう裁こうとしているのか。果たして公正な裁判は行えるのか。本格審理開始から3ヶ月が過ぎた国際戦犯法廷の挑戦を追う。
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