上野
東京の歴史と文化の中心地として知られる「上野」。実は、上野は一年を通じて多彩な顔を持つ賑わいの街でもある。春は花見名所の上野公園、年の瀬といえば買い物客がごった返すアメ横…。美術館や博物館ひしめく芸術の中心地でもあり、上野動物園はパンダ目当ての子供たちの憩いの場。そして昭和30年代の集団就職列車以降、東北の玄関口という顔もある。
そもそも、江戸時代に徳川将軍家の祈願寺・寛永寺が建立されて門前町が開け、この一帯が「上野」と呼ばれるようになったのが始まり。その後、明治維新の上野戦争で江戸唯一の戦場となり、焼け落ちた跡が上野公園として生まれ変わった。そして、美術館や芸術大学、動物園などが作られ、以来現在に至るまで人々を引き付ける街であり続けてきた。
東北から、中国から、インドから…多様な人が集う町・上野。混沌としていながらも、どこか匂い立つ故郷の香り。この地を愛する人々の情景を描き、上野の賑わいの源を探ってゆく。
<オムニバス項目(抜粋)>
●今も残る闇市の風情“アメ横”…
年末5日間で200万人もの客が来るアメ横、その商売魂に迫る。
●“桜の園”…
千本以上の桜が咲き誇る東京一の花見の名所・上野の始まりの物語。
●恋するインド人…
500軒を超える宝石店ひしめくジュエリータウン。古株の宝石商のインド人が日本にやってきた理由は…
●上野の“スター”…
1972年に中国から贈られたパンダ。二世誕生に一喜一憂する商店街
●“あゝ上野駅”…
今も上野駅は心の故郷。集団就職でやってきた若者たちの思い
今回、「上野」を担当した後藤と申します。
上野といえば、お花見・動物園・アメ横とお出かけスポットがいろいろありますが、今回、取材をして知らなかった上野がいっぱいでした。みなさんにもぜひ一味違う上野を堪能していただければと思います。続きを読む
