祇園

京都府
2013年4月19日 放送

京都・東山、八坂神社の門前町として発展してきた「祇園」は、300年以上の歴史をもつ花街。細い路地に、昔ながらの紅柄格子のお茶屋が50軒以上、軒を連ねている。夕暮れ、お座敷に向かうのは美しく着飾った芸妓と、舞妓。国内外から訪れる多くの観光客にとっては憧れの的だが、芸舞妓が客をもてなすお茶屋は、「一見さんお断り」。彼女たちの本当の姿を見ることはほとんどない。
番組では、その知られざる世界を長期間取材した。お客に披露される優美で艶やかな舞、そして、厳しいしきたりの世界でひたすらに芸をみがく芸舞妓たちの日常。彼女たちは、どんな思いでこの街に生きているのだろうか?花街・祇園に生きる女たちの物語。

<オムニバス項目(抜粋)>
●中学卒業後、屋形とよばれる家で共同生活をしながら、しきたりや、芸を学ぶ新人舞妓。
●江戸時代に創業、維新の志士たちや各界の賓客をもてなしてきた、お茶屋「一力亭」。
●厳しい試練や挫折をへて、芸の道を誇り高く生きるベテラン芸妓。
●140年間、祇園の舞の伝統を守り伝えてきた京舞井上流。その家元、五世・井上八千代さんが生きてきた厳しい芸の道。
●着付けや儀式のとりしきりなど、影で芸舞妓たちを支える「男衆(おとこし)」。
●4年半の舞妓生活をへて、芸妓になる儀式にのぞんだ21歳の決意…。
●古都に春を告げる年に1度の大舞台、100人近い芸舞妓が作り上げる「都をどり」。

旅のとっておき

祇園を担当したクボチです。
憧れるばかりで、遠い世界だった「祇園」。
「祇園」のことを、そこに生きる人々は「祇園町(ぎおんまち)」と呼びます。「祇園町」は、すごく敷居が高くて厳しくて、でもいったん見知った人間に対しては、情けが深く、やさしさもあって……。夏の終わりに、緊張に身体を強ばらせ、芸舞妓さんたちの稽古場にうかがってから7カ月。たくさんの方に情けをいただき、多くのことを教えていただきました。お世話になった皆さま、本当にありがとうございました。続きを読む

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