奥の細道

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2012年8月31日 放送

松尾芭蕉が記した紀行文集の集大成「奥の細道」は、今も東北を語る上で欠かせない旅のバイブルのひとつ。
1689年。弟子の河合曾良を伴い、老体に鞭をうって約150日間に渡り東北・北陸を旅した芭蕉。美しい自然や文化・風土に出会い、辿り着いた境地は「不易流行」。変わっていくものと変わらないものは不即不離の関係にある、という考えだ。
東日本大震災で、甚大な被害を受けた東北にも、変わったもの、そして320年の時を越え今もなお変わらないものが共存している。
江戸時代の「田植え唄」を歌い継ぐ須賀川の農婦たち。津波で多くの人と街を失った石巻の地で出される「鎮魂の御輿」。芭蕉が愛でた紅の花が夏を彩る「尾花沢」。芭蕉の句に心揺さぶられた男性が、奥の細道を追体験する「馬旅」。嵐の中、亡くなった人を思い、死と再生の祈りを捧げる人が集まる霊山「月山」。
老いと死を覚悟しつつも過酷な旅に挑み、傑作を誕生させた芭蕉。「奥の細道」を道しるべに、今再び、東北の魅力を再発見する。

紹介したトピックス
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旅のとっておき

「奥の細道」を担当した安永です。320年の時を越え再び繰り広げられた松尾芭蕉の旅、いかがでしたか?今回、芭蕉が訪ね歩いた地を数多く巡りましたが、各地で「奥の細道の取材なんです」と言うと、「ああ、そうなの!ここで芭蕉は〇〇という句を残して、〇〇したのよね!」と自ら楽しそうに語ってくれる地元の方々に数多く出会いました。続きを読む

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