NHK杯全国中学校放送コンテスト

第40回 決勝・コンテストリポート

第40回NHK杯全国中学校放送コンテストには、全国から3,000人以上の皆さんが参加しました。2023年8月16日(水)に行われた決勝の様子をリポートします!

決勝の舞台は千代田放送会館!

第40回NHK杯全国中学校放送コンテストの決勝は、東京・千代田放送会館にて開催されました。会場は決勝進出校の関係者に限って公開され、全国から訪れた参加者により昨年にも増して賑わいました。
また、今年もコンテスト参加校を対象にオンラインで会場の様子をライブ配信し、会場に来られない方向けにも会場の様子が伝えられました。

準備が整った会場で、皆さんの到着を待ちます!

開場時間となり、決勝進出校の生徒、引率の先生・保護者の皆さんが千代田放送会館に入っていきます。受付カードに学校名と人数を記入し、開会式を待ちます。

9時30分、審査員が揃い、開会式が行われました。
司会を務めたのは松村正代アナウンサーです。

アナウンス部門・朗読部門から、いよいよ決勝がスタート!

9時40分に、アナウンス部門(30名)から審査がスタート。事前に提出された音源での審査ではありますが、照明を落とした会場には緊張感が漂います。10分間の休憩の後は、朗読部門(30名)の審査が行われました。
審査員の方々も真剣な表情で、決勝進出者の発表音源に耳を傾けます。

審査終了後は、審査員を代表して、アナウンス部門・朗読部門の講評をNHK財団ことばコミュニケーションセンター山田敦子専門委員が行いました。
「アナウンス部門は、短文を積み重ねていく文章の構成と読みのスピードがとてもよかった。
朗読は、皆さん自然な発声をしていて素晴らしかった」というコメントをいただきました。

お昼休憩は、撮影タイム!

12時15分からはお昼休憩です。
会場のスクリーンには、第40回を記念して行われた「『ツバメ』オリジナルミュージックビデオ募集企画」でSDGs賞を受賞した砺波市立庄西中学校の作品が上映されました。
休憩中は、会場でごはんを食べたり、記念撮影を行ったり、会場前に設置されためで.coのスタンプをメモ帳に押したりと、思い思いに休憩時間を過ごす様子が見られました。

午後は、ラジオ番組部門・テレビ番組部門!

13時からはラジオ番組部門12作品、テレビ番組部門12作品の審査がスタート。それぞれ120作品を超える応募があった中、倍率10倍以上の激戦を勝ち抜いてきた作品です。
ここからは山田敦子専門委員に代わって、NHK第1制作センター<教育・次世代>守屋博之統括副部長が審査員に加わりました。

すべての審査が終わったあとは、守屋統括副部長より講評が行われ、「学校や先生に対して問題を提起する能動的な姿勢が素晴らしかった」とコメントがありました。
会場の皆さんは、講評を聞き漏らさないよう、熱心にメモをとっていました。

いよいよ結果発表!

講評の後は、結果発表が行われました!
来場者の中には最優秀賞を受賞した生徒もいたようで、歓喜する様子も見られました。たくさんの参加者の中、受賞された皆さん、本当におめでとうございます!
そして、全国からライブ配信も含めご参加いただいた皆さん、ありがとうございました。

会場にいた皆さんにも、コメントをいただきました

🎤(埼玉県/朗読部門 2年)

講評の山田さんのアドバイスを聞いて、地の文とセリフの読み方の差を大事にしたいと思いました。意識していなくてもウィスパーボイスで読んでしまうことがあったので、今後は録音したものを何度も聞いて、直していきたいと思います。

🎤(埼玉県/朗読部門 3年)

優秀賞で名前を呼ばれた瞬間、めちゃめちゃテンションが上がりました。頑張ってよかったなって思いましたね。
私は録音するとき、緊張してどんどん早口になってしまうんですけど、落ち着いて自分のペースで読んでいた人の朗読を聞いて、参考にしたいなと思いました。

🎤(山口県/顧問の先生)

アナウンス部門の他校さんの発表を聞いて、身近なことを切り口に、グローバルな視点で発信できるように、自分の生徒にも指導していきたいと思いました。

🎤(埼玉県/引率の保護者)

娘は受験もあり、時期的にも放送コンテストへの参加は厳しいと思っていました。でも、本人は朗読が好きで、すきま時間を見つけて練習していたのを近くで見てきました。なので、この会場まで連れてきてもらえて、さらには優秀賞までいただけて本当にうれしいです。ちょっとずつの努力が実ったのだと思います。

🎤(埼玉県/引率の保護者)

アナウンス・朗読の発表を聞いていると、40年近く人生を歩んできた私と同世代の方が読んでいるんじゃないかなと思うくらい、心に迫るものがありました。引き込まれました。
娘が決勝の会場に来られたことは、自身の努力や友達の協力があったからだと思います。本当にうれしかったです。

🎤(テレビ番組部門)

他の学校の発表で、自分たちの経験を取り上げている内容の映像があって、おもしろいなと思うのと同時に、うちの学校にも共通することがあって、親近感が湧きました。
トップバッターの発表で、最優秀賞を受賞した「ヘルメンツ 増やすメンツ」(東京・日本大学豊山女子中学校)では、時々笑いが起きていて、見ているこちらも楽しくなる作品でした。私たちの作品ではウクライナの戦争について取り上げているので、皆さんの反応が気になっていましたが、真剣に聞いてくれている感じが伝わってきてうれしかったです。