国際共同制作 神秘の蝶 驚異の大冒険 ~北米大陸5000キロを渡る~
初回放送
BShi | 2007年10月25日(木) | 午後8時~ |
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再放送
BShi | 2010年12月20日(月) | 午後5時30分~ |
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米に生息するオオカバマダラ、通称モナーク蝶は、カナダからメキシコまで4000キロを旅する“渡り蝶”である。カナダの草原で育った幼虫は秋、さなぎから成虫となり渡りを開始する。悪天候や大気汚染と闘いながら、アメリカ大陸を縦断していく。冬のすみかはモミの森。群れで枝にぶら下がり、寒さが過ぎるのを待つ。春、再びゴールのメキシコの町へと飛び立っていく。オレンジ色の羽を広げると10センチ近くなるオオカバマダラが群れで飛ぶ姿は圧巻だ。古来より、人々はその美しさに魅せられてきた。メキシコでは、この蝶の飛来は、死者の魂が戻ってきたのだと信じられてきた。番組では、最新の研究成果を元に、 CG合成技術を駆使、蝶の目線で5000キロの大冒険を再現している。神秘と不思議に満ちたオオカバマダラの魅力と、それに魅せられた人々の姿を描くドキュメンタリーである。
番組データ
- 原題:Four Wings and a Prayer
- 制作年:2006年
- 国際共同制作:NHK/NFB(カナダ)
伝説・よみがえる魂
番組は、オオカバマダラのゴールとなるメキシコの中央高原の村から始まる。蝶が村に到着するのはデイ・オブ・デス(死者を祭る日)の時期。村人たちは、オオカバマダラが死者の精霊で、魂を運んでくると信じている。
4000キロの旅
オオカバマダラの大冒険はカナダのトロント郊外の村から始まる。アメリカ大陸の雄大な風景の中、蝶の大群が羽ばたく。モミの森の伐採によって越冬の場所が無くなったり、都市上空の大気汚染によって死を迎えたりするなど、途中、様々な試練がオオカバマダラを襲う。5000キロの旅はドラマチックに続いていく。
再現・オオカバマダラの飛翔
ハイビジョン撮影技術を駆使して、オオカバマダラの美しい姿を記録されている。さらに、CGで再現された蝶の姿と最新のデジタル合成技術によって、さまざまな苦難を乗り越えていく渡りの様子が、ダイナミックに描かれる。