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「NHKオンデマンドサービス」開始へ向けて新基準案発表

NHKはインターネットなどを通じて有料でアーカイブス番組を提供する業務,「NHKオンデマンドサービス」を2008年12月から開始する予定だが,それに伴って見直しを進めていた新しい「インターネット実施基準案」を9月11日に発表した。

新実施基準案の主な内容は以下のとおり。

  • インターネット配信の経費については,これまで年額10億円程度を上限としていたのに対して,今後は40億円程度とする。
  • テレビで放送を終えた番組の提供期間は,これまで1週間程度であったが,これを1か月程度とする。
  • 受信料を財源とせず,有料で一般の利用に供する既放送番組の配信業務を,「NHKオンデマンドサービス」と称する。
  • 「NHKオンデマンドサービス」の種類は,放送後1 週間程度の「見逃しサービス」と,期間を定めずに配信する「特選ライブラリーサービス」とする。
  • 「NHKオンデマンドサービス」の利用料金は,他の民間事業者の平均的水準に比べて不当に低くならないようにする。
  • 新しい実施基準は,実施後から3年をめどに必要な見直しを行う。

NHKはこの新実施基準案について,一般からの意見を9月12日~30日まで募り,その後集約,必要に応じて修正などを行って速やかに総務大臣に認可申請を行う予定。

荒川信治