国内放送事情

国際シンポジウム

グローバル放送の時代

~多様化と多極化の中で~

デジタル圧縮技術などの進歩によって衛星放送を行うことが容易になり,また,インターネットの普及とともに放送の持つ役割が見直されつつあるなど,世界の放送をめぐる環境は大きく変化している。

NHK放送文化研究所では,今年2005年が,NHKの国際放送か開始して70年となることから5月26日,NHK国際放送局と共催で,国際放送70年記念シンポジウム「グローバル放送の時代 ~多様化と多極化の中で~」を千代田放送会館で開催した。

パネリストは、

リチャード・ウォールド(米コロンビア大学・Graduate School of Journalism教授)

リチャード・ポーター(英BBC World News TV, Editorial Director)

フセイン・Y・アミン(エジプトThe American University in Cairo教授)

岩男壽美子(武蔵工業大学教授)の各氏に

佐藤俊行(NHK国際放送局長)が加わり,

司会を、今井義典(NHK解説委員長)が務めた。

シンポジウムでは中東やアメリカのメディア事情,グローバル・ビレッジの諸問題,オピニオン・ジャーナリズムなどについて2時間あまりにわたって熱心な意見交換が行われた。『放送研究と調査』9月号では,紙数の関係で内容をほぼ2分の1に要約して掲載している。

主任研究員 太田昌宏/副部長 横山 滋