No.225
2019.03.08
音楽
80年代アイドル集合!「発掘!お宝番組」特別編
今回の発掘ニュースは、埼玉・川口で行われた『レッツゴーヤング』のイベントを特集した『ひるまえほっと』(関東甲信越のみの放送)「発掘!お宝番組」特別編のダイジェストです。
ゲストはアイドルに“超”詳しいクリス松村さん。
「『ムーンライト・カーニバル』という79年からの番組テーマソング、もともと太川陽介さんの歌で、あれが流れてくるだけで血沸き肉躍ります!」
まずはその『レッツゴーヤング』のご紹介!
1970年代、高度経済成長真っただ中の日本で若者たちに向けて誕生した新しい音楽番組、それが『レッツゴーヤング』です!
NHKホールでの公開収録、アナウンサーではなく歌手が司会をつとめるなど、当時としては画期的な番組でした。80年代はアイドルの全盛期!レッツゴーヤングにも数多くのアイドルが登場します。若者たちの声援に支えられ1974年にスタートした番組は12年間続きました。
なぜアイドルにそんなに詳しいの?と聞かれ「好きだから!」と答えるクリスさん。
「アイドルの文化って全世界にあったわけじゃなく、日本独特の歌の表現の仕方。そして若さあふれる、それが素敵!」
番組では、イベント当日の様子を7分間のVTRにまとめてご覧いただきました!
埼玉県川口市にあるNHKアーカイブスの16周年を記念して開かれた『レッツゴーヤング フォーエバー2019』。「まだ開園まで1時間以上あるんですが、こんなにたくさんのお客さんが寒い中並んで待っています!」と坂本リポーター。
皆さんにとってレッツゴーヤングとは?
「青春そのものだと思います。やっぱり昔の曲とか歌番組を見ると当時を思い出します」
「欠かせない番組でした。見るのが当たり前な感じでしたね。いろんな人たちがあの時間に集まるっていうのが、すごく見ている方としては盛りだくさんで贅沢な時間でした!」
そして登場!!
「堀ちえみ親衛隊です!」
親衛隊は過去のものではなく今も現役でいるんです!というクリスさん。衣装に驚く武内アナに…
「これが普通なんですよ、親衛隊!女の子もいましたから。」
240人の観客の皆さんで埋まった会場でイベント開始!司会のお二人が登場です。
ゲストは風見しんごさん、堀ちえみさん、セイントフォーの皆さん。
堀さんは先日、ご自身が『がん』であることを公表されましたが、イベントはその2週間ほど前のこと。出演者の皆さんの中心となってトークを盛り上げる堀さんは、終始笑顔で病気のことは全く感じさせない舞台でした。
風見さん「あの当時は3か月に1度新曲を出して、やっぱり“ベストテン”に出るためとか、相当なプレッシャーとか練習量の中でやってました。」
堀さん「(同じ事務所の)山口百恵さんが引退した後だったので、すごくプレッシャーがあって。出世をしたら百恵さんのマイクを使わせてもらえるということで、白いマイクを使わせていただいて歌ってました。」
セイントフォーの皆さんは、バック転やバック宙などを取り入れたパフォーマンスで体を張っていました。
範子さん(中)「アイドルになりたいのに、アクロバットをやることになるなんて思ってもなかったので、私はね」
沙織さん(右)「私もそうよ!」
幸恵さん(左)「私も思ってない!」
範子さん「私たちは割と普通な感じだったので、何か一つ飛び抜けたものがないとね。」
幸恵さん「それがあそこまでいっちゃった。」
アーカイブスに残る『レッツゴーヤング』を見てトークに花が咲いた後は…
こんなコーナーも!
『レッツゴーヤング』のミニコーナー「ヤング情報局」のテーマ音楽とともに始まったのは「クリス松村のマニアック情報局」。クリスさんの深いアイドル知識に基づいた観客の皆さんへのクイズです。
たとえばこちら。堀ちえみさんや早見優さんとおなじ年にデビューした、いわゆる1982年組のうち日本レコード大賞の新人賞に輝けなかった人は?
(正解は、この発掘ニュースの最後に)
いいよいよミニ・ライブ!
30年前と変わらないキレキレのダンスを披露してくれたセイントフォーは、
「太陽を抱きしめろ」「不思議Tokyoシンデレラ」の2曲。
堀ちえみさんは、
「クレイジーラブ」「リ・ボ・ン」「夢千秒」の3曲。
親衛隊のコールも当時と変わらず、堀さんの歌を盛り上げました!
風見しんごさんは、
「僕笑っちゃいます」「涙のtake a chance」を得意のダンスを交えて。
司会もつとめた早見優さんは、
「誘惑光線・クラッ!」「PASSION」「夏色のナンシー」。
ラストの「夏色のナンシー」の途中からは出演者全員が勢ぞろい!
最後は番組テーマ曲の「ムーンライト・カーニバル」!紅白歌合戦のようにキラキラテープが飛び出して、大盛況の中、イベントは終了しました。
「恐縮です…、隣が早見優さんでしょ。出演者の皆さんがみんな、私がステージの下から(ファンとして)見ていた方だから、ものすごく緊張しました。ところが一気に会場の皆さんがワーッと盛り上がるので、緊張を忘れて出来ました。」
堀ちえみさんについては…
「堀さんの(病気の)ことは全然存じあげませんでした。3曲歌ってくださったうちの『夢千秒』はわたくしがリクエストしたら堀さんが応えてくださって、“クリスがリクエストしてくれたの”って会場でも言ってくださったんです…すごく嬉しかったです。」
「ご主人様がずっと付き添って、舞台裏や楽屋の方から全部付いていらっしゃって、後から(病気のことを)聞いて、このご夫婦だったら絶対乗り切れるなと思いました。それから堀さんはたくさんお子さんがいらっしゃいますからきっとパワーに。そして早見優さんはじめ82年組のような力強い仲間もたくさんいますから、堀さんはこれから挑もう、挑戦する気持ちがおありだと思います。」
レッツゴーヤングについて問題!
スタジオではクリスさんからレッツゴーヤングに関する問題も。
「レッツゴーヤングに出演したアイドルの方で意外な転身をした方がいらっしゃいます。
この方は、どんな転身をしたでしょうか??」
悩む武内アナ…答えはこの方です!
『生活ほっとモーニング』はじめNHKや民放の番組でキャスターやリポーターとして活躍する吹田明日香さん!現在は『趣味の園芸』「バラと暮らす12か月」のミニコーナーでナレーションを担当されています。
「吹田さんも『レッツゴーヤング』出身のアイドル。最後は洋楽のカバーでしたからね。マドンナの『ライク・ア・ヴァージン』知ってるでしょ?あの曲をカバーされたの吹田明日香さんです。」
この人もアイドルだった!?
スタジオにいきなり音楽が流れ始め、突然、坂本リポーターが踊り始めました!実は、坂本沙織リポーターもかつてアイドルとして活動していたのです!
こちらが当時の写真!キラキラというグループで活動、『乙女ゴコロ・花吹雪』という曲でCDデビューも。こちらもビックリ情報でした!
クリスさんに問題!
さて今度はクリスさんに坂本リポーターから問題!
「『レッツゴーヤング』はNHKアーカイブスに残されていない回もたくさんあるのですが、そのパーセンテージはどれくらいでしょうか?」
クリスさん「70年代は残されていないかもしれないから、40%ぐらい!」
ブブブ~!と不正解の合図。
坂本アナ「正解は37%です。」
クリスさん「近いじゃないですか~!合ってるじゃないですか~」
そうした保存されていない番組を発掘するのが私たち番組発掘プロジェクトの仕事です!
発掘された番組の中にはこんな『レッツゴーヤング』も!
『レッツゴーヤング』が新番組としてスタートする年のお正月に放送された試作番組、いわゆるパイロット版です。
この番組や『レッツゴーヤング』のいくつかの回は、番組公開ライブラリーで無料でご覧いただくことができます!埼玉・川口のNHKアーカイブスや、皆さんのお近くの放送局で是非お楽しみください!
最後にクリスさんから皆さんへ!
「本当にこういう番組は財産ですから、お持ちの方がいらっしゃったらお寄せいただいてみんなで文化としてシェアして残していきましょう!」
(※答え…①小泉今日子さんと③中森明菜さんです。)