No.204
2018.08.03
バラエティー
昭和43年、第5回の『連想ゲーム』大発掘!
この映像はなんと!1968(昭和43)年5月13日に放送した、スタートから間もない5回目の『連想ゲーム』です!…いかがですか?皆さんご存知の連想ゲームのスタジオ・セットと雰囲気がずいぶん違いますよね。加藤芳郎さんが座っているのが一番“連想ゲームらしい”ところでしょうか。
まず、この日の出演者をご紹介しましょう。女性軍のキャプテンは…
中村メイコさん!「とっても変なヒントを出すと評判になって困ってます。」
女性軍の回答者は、黒柳徹子さん、倍賞美津子さん、佐良直美さんの3人。これまでNHKに映像が残っている『連想ゲーム』は5人の回答者ですから、当初は少なかったのですね!
男性軍のキャプテンは、最初からこの方!
加藤芳郎さんです!「私は“割合、頭がいいじゃない”と言われます(笑)」
男性軍は、小沢昭一さん、谷幹一さん、池田秀一さん。なんと、みんな名前の最後が“一”!池田さんは大河ドラマ『花燃ゆ』の語りやガンダムのシャアの声でお馴染みです。
女性軍も男性軍も皆さんお若い!!それもそのはず、いまから50年前です!
ここで後ろに見えている得点盤に注目してみましょう!
数字のデジタル表示で表されるのではなく、1~10までの1の位と、10の位の10点から100点までがご覧のように並んでいます。左のチームは今15点、右のチームは5点です。
司会は青木一雄アナウンサー。「今日手伝ってくれるのは三沢さんです、お願いしますね。点数係ね。これ問題(集)なのよ、メイコちゃんのほうに渡してちょうだい。これ加藤さんのほうに渡してちょうだい。」独特の語り口で番組を進行します。
「第1問、三沢さんこの問題よ。いいでしょう、いい問題よ。はい、いきましょう!男性軍どうぞ、10点目。」
加藤さん「スリ」
小沢さん「巾着切り!」
青木アナ「古い言葉が出てきました、ハイ9点目。」
メイコさん「口」
黒柳さん「おしゃべり」
青木アナ「おしゃべりと言って口をつぐんだりして、8点目ね」
加藤さん「ゼニ」
小沢さん「財布!」
青木アナ「おっと!財布、うんうん。7点目」
メイコさん「留め金」
黒柳さん「チャック(笑)」
青木アナ「何か聞いたようなことをおっしゃっています、ハイ6点目」
(“チャック”は黒柳徹子さんの愛称です!)
小沢さん「(小声で)わかった!」
加藤さん「カエル」
小沢さん「がま口!!」
正解!!
点数は、どの問題も10点からスタート。アシスタントの三沢さんの横にある円盤に書かれた点数が10→9→8→7→6→…という風に下がっていきます。
この日は順調に問題が進み青木アナからこんな言葉が…
「このゲーム始まって、初めてでしょう、15問目までいくのはね!」
さすがは、まだ5回目の『連想ゲーム』!
結局17問目までで62対63点の接戦、女性軍の勝ち!
この『連想ゲーム』は公開収録、そして実はまだ『連想ゲーム』単独の放送ではありませんでした。
『みんなの招待席』という番組の一つのコーナーだったのです。著名人が自分の思い出の歌について語る「心の歌」、色々な話題を持った家族がそろってステージに上がる「家族登場」、「演芸」、そして「連想ゲーム」です。
今回の貴重な映像は、当時から佐良直美さんの大ファンだった宮城県にお住まいの川村惠美子さんが、大切に保管していたビデオテープを提供してくださったものです。テレビの歴史を語り継ぐ上で大切な資料になります。本当にありがとうございました!