発掘ニュース

No.203

2018.07.27

趣味/教育

紅白出演?!最強美人女流アマから囲碁番組発掘!

囲碁を打つ美しいこちらの女性が今回の発掘映像提供者です!堤 加蓉子さん。第21回全日本女流アマチュア選手権大会に優勝した実力者です。

これは1979年5月3日放送『お好み囲碁対局』。当時、NHKの囲碁番組では恒例となっていた、NHK杯で優勝したプロと女流アマチュア選手権者(女流アマ本因坊)の記念対局のビデオ映像です!優勝したプロを相手に、堤さんは4子(4つの石を)置かせてもらうハンデ戦です。

結果は残念ながら堤さんの2目負け。途中までは形勢が良く、わずかの差で負けた惜しい対局でした!この堤さん、実は…

『囲碁の時間』の聞き手を1974年から1980年まで6年間担当しました。その後も『お好み囲碁対局』『こども囲碁名人戦』『囲碁・将棋ウィークリー』などたくさんの番組に出演、“囲碁番組のマドンナ”とも言える存在だったのです!

今回『囲碁の時間』をあわせて23本も提供いただいたのですが、映像を見ていてアレっと気付いたことが!!

こちらは1977年10月放送、今は白髪の白江治彦八段(当時六段)が黒々としたヘアースタイルで女の子を交えて指導しています。注目していただきたいのは一番右側の男性です!

発掘ニュースで何度もご紹介している『ステージ101』に出演していた山崎功さんです!

『ステージ101』が終わった2年後の1976年から1982年まで、囲碁が好きだった山崎さんがアシスタントとして『囲碁の時間』はじめ色々な囲碁番組に出演していたんですね!

さて堤 加蓉子さんに戻りましょう。こんな番組も発掘されました!

そう、連想ゲームです!1979年放送。『囲碁講座』を一緒に担当していた小山鎮男六段(当時)と一緒に出演。

いかに活躍し、注目されていたかがよく分かりますよね!さらに極めつけはこちら!

これは発掘映像ではないのですが、1976年の大晦日、大学2年の時に『第27回紅白歌合戦』の審査員をつとめたんです!!大河ドラマ『花神』のヒロイン・浅丘ルリ子さん、主役の中村梅之助さんや、元オリンピック体操選手の小野清子さんと並んでの大役でした。

さて現在の堤さんは??ということで、ご自身が経営する囲碁クラブを訪ねました!

Q NHK出演のきっかけは?
「高校時代に全日本高校選手権で優勝したことで、『お好み囲碁対局』(1973年10月10日放送)のリレー対局に高校3年生で出演したんです。そのことがきっかけで大学入学直後の1974年、囲碁講座のアシスタントとして出演するようになりました。」

Q 収録の思い出は?
「番組は、最初から終わりまで通しての撮影でした。カンペは無し、やることは決まっていましたが、コメントは講師の先生の話に合わせてのアドリブでした。難しかったのは、人の名前の読み方で、時折間違えて読んでしまいました。アシスタントに決まったときには、早口ことばの練習をさせられたこともありましたね。」

Q 番組でつらかったことは?
「一度もありませんでした!いつも楽しく仕事をしていました。ただ怒られた、といいますかプロデューサーから注意されたのは、もっと自然体でやるようにということでした。やはりカメラの前に立っている時は、緊張をしていたのだと思います。あとは、毎週の衣装を自分で用意しなければならず、その出費が大変でした。」

Q 番組で楽しかったことは?
「色々な一流の囲碁の先生の講義アシスタントができて、大変に勉強になりました。収録後、打ち上げというか“お疲れさま飲み会”に参加できるのも嬉しかったです。

紅白歌合戦に審査員として出演した時の振り袖はNHKが用意してくれました。ただ、私は背が高かったこともあり、用意していただいた振袖は袖が短くて恥ずかしかった記憶があります(笑)。連想ゲームは、お父さんが頭の体操とかクイズが大好きで一緒にテレビを見ていたりしたので、すごく楽しめて良い思い出になっています。」

ビデオを録画してくれたのはそのお父さま。非常に几帳面な方で、加蓉子さんがテレビに出演し始めると、かなりの数の番組をビデオに録画するようになりました。高校のときに参加した囲碁大会のパンフレットや加蓉子さんが取材をされた新聞記事などもファイルにまとめてほとんど保存されているそうです。

Q 堤さんにとって囲碁とは?
「私はアマチュアなのでプロの棋士ではありません。強いて言えば“囲碁インストラクター”という肩書きが一番あっているかもしれません。囲碁は、対局する人のことをよく知らなくても、打っているうちに相手のことが段々分かってきます。色々な人に会えるのも大きな楽しみです。」

堤さん、貴重な映像をありがとうござました!お父さまが録画してくださった映像は、アーカイブスで大切に保管させていただきます。

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