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「写真を撮られるのも苦手」だった私

  • 2019年3月1日
 

新聞記者や戦場カメラマンに憧れ、マスコミへの志を固めていきました。志望は「記者かディレクター」。見た目コンプレッスのせいで、写真を撮られるのも苦手だった私には、アナウンサーなんて頭の片隅にもありませんでした。その上、私には強烈なエピソードも際立った趣味もない……。

就活用写真(1997年撮影)「NHKはルックス重視ではないことが一目瞭然の写真」と妻から絶賛されました。

そこで思いついたのが「そうだ!各社の『商品』について建設的意見を提示しよう!」というアイデアでした。NHKの面接前にはニュースやドキュメンタリーなど看板番組をあわてていくつも視聴、作戦を練りました。
しかし面接本番、緊張のあまり何故か、(準備したドキュメンタリーなどではなく)前日なんとなく見た旅番組の再放送について話し始めてしまいました。さらに理由を聞かれたとき、「いや、あんな真面目で地味な話を放送できるのはNHKならではと思い……」などと、しどろもどろで口走ってしまいました。
たまたまその番組を見ていた面接官は、苦笑しつつ「視聴率より、ホントにいいものを、がNHKなんだよ」と。さらに、いいものを作るだけじゃなく、自分の体と言葉を駆使して人に「伝えきる」のがNHKアナウンサーなんだと教えてもらいました。
「最初から最後まで伝えきる、いい言葉だなあ。ぼく、アナウンサーやります!」面接の途中から突然志望を変えて『伝えきる』職種、アナウンサーにトライすることに。
今では多少、人前に出ることもできるようになりました。変われば変わるものです。

初任地時代(1998~2002 沖縄局)「沖縄サミット報道」で先輩アナウンサーの「お手伝い」をしただけでぐったり。廊下の片隅で眠り込みました。

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