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「ニュース下手だねぇ」と言われた私

  • 2019年3月1日
 

「君、ニュース下手だねぇ」。ある放送局の面接官のことばです。それもそのはず。もともとマスコミ以外で就活を進めていた私が、突然思い立って(本当に、なぜか思い立って)アナウンサーの面接を受けてみたのですから、準備なんかできているはずもありません。もちろん、ほかの就活生は、しっかりアナウンスの勉強をしていて、ニュースリードも様になっています。そんな中での冒頭のことば……。分かってはいました。分かってはいるんですけど、いざこう言われると、その場から消えてなくなりたいほど恥ずかしかったです。

新人研修のころ同期と。右端中段が私です。

しかし、この経験が逆に私の気持ちに火をつけました。どこか吹っ切れた私は、こう考えることにしました。「平凡で、日常を一生懸命生きてきた自分だからこそ、伝えられることがあるはずだ」。
そんな気持ちでぶつかったNHKの面接。結果的に「背伸びしていない、ありのままの自分」を受け止めてもらえたと感じています。(吹っ切れさせてくれた冒頭の面接官の方にも感謝しています)不思議なもので、ニュースが下手だと言われた私は、今、毎晩ニュースをお伝えしています。ですから、もし気後れしている人がいたら、気後れし過ぎる必要はないのだと思います。格好つけず、“ありのまま”でぶつかれば、みなさんの良さがきっと伝わると思います。面接会場で緊張したら、私の話を思い出してください。応援しています!

盛岡での新人時代、ニュースの下読み席で。ニュースの伝え方は奥が深く、今も向き合い続ける毎日です。

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