レノファ 山瀬功治選手 プロ25年目も“サッカーを楽しむ”
- 2024年03月06日
サッカーJ2、レノファ山口の山瀬功治選手(42)。今シーズン、プロ25年目の大きな節目を迎えたミッドフィルダーは、ある記録の更新が期待されています。それでも、本人は毎年変わらないプロとしての姿勢にこだわりながら、今シーズンもプレーしています。
(NHK山口放送局 具志保志人)
記録より自分のプレーを
山瀬功治選手はチーム最年長の42歳。プロ25年目の節目の今シーズン、ある記録に挑みます。
(山瀬選手)
「一応ことし点数を取れれば、連続ゴールが25年になるということで、一応Jリーグの単独トップになるというのがあるので。そこはできれば達成したいという」
山瀬選手はここまで24年連続ゴールを達成。今シーズンも得点すれば、引退した元日本代表の遠藤保仁さんを抜いて、単独トップに立ちます。
ところが、本人はいたって自然体。ことし2月の鹿児島キャンプ初日に心境を聞くと・・・
(山瀬選手)
「(キャンプは)25回目くらいなので、いつもどおりだなという感じです」
さらりと返されました。そんな山瀬選手は、記録よりも自分のプレーを見てほしいといいます。
(山瀬選手)
「この年だから終わりが近いというか。当然もう40代だし、なかなかね動くのか厳しいだろうなっていう。いろんな先入観がまずあると思うんですよ。40代のJリーガーという部分に対して。それを何か覆したいというのがありますね、単純に。いろんな人にというか単純に人、何かシンプルにすごいという、人からすごいって言ってもらえるのってうれしくないですか」
こだわってきたプロとしての姿勢
40代になってもプロ選手として契約を勝ち取り続けている山瀬選手。プロとしての姿勢に、人一倍こだわってきました。いつでも練習は全力で取り組みます。若手でも息が上がるようなハードなメニューも、一切、妥協しません。チーム練習が終わったグラウンドにはいつも山瀬選手の姿が。
(山瀬選手)
「相当いろんなことに関しては細部にこだわって取り組んできていることかなというのがあります。ポジショニング1つとっても、1メートルくらいだったら誤差の範囲かなと思うのか、それともそれを本当に10センチ、何10センチ単位。もしくは何センチ単位でこだわって正しいポジションを取るのか。やっぱりどこかでちょっと隙が生まれたりとか。だからこそ、ふだんから常にそういう意識を持って、物事に取り組む。それをもう本当にそうやって細かくこだわって、いろんなことにこだわって行動するっていうのも、習慣化することっていうのが、すごく大事だなと思っていて」
レノファの志垣監督も、「サッカーに貪欲に取り組んでいる」と山瀬選手に大きな信頼を寄せています。
(志垣監督)
「(ことし)43歳ですけど、本当にサッカー小僧だなって。サッカーを常に中心において人生を送っている。だからこそ今があるだろうなって。1番、質問が多い選手。こういう時はどうしたらいいんでしょうとか、こういう局面、あれでよかったですかとか。そこが本当にすり合わせのできる選手だと思うので、そういった部分でも、チームを引っ張ってくれるのではないかなと感じます」
キャプテンに就任 今季も“サッカーを楽しむ”
「サッカーに対して誠実に向き合ってきた」という山瀬選手。そうした姿勢も評価され、今シーズンはキャプテンに就任しました。
(山瀬選手)
「自分に何ができるかなって考えたときに、やっぱり今までどおり自分らしくあることが、まずは1番なのかなと。それが、ある意味、いろんなことばも発することもありますけど、そういう説得力だとか、そういったものにつながっていくのかと思うので」
キャプテンとして迎えるプロ25年目のシーズン。山瀬選手はあくまでサッカーを楽しむだけだといいます。
(山瀬選手)
「そんな特別なことはないんですけど、あとは単純に楽しんでやりたいですね。言っても25年間、プロ生活を送れるって、あんまりないことだし。ありがたいことなので。どうせ、いつかは辞めなきゃいけない時がくるので。辞めた時にもう少し楽しんどけばよかったなと思うようにしたくないから。もうちょっとというか、普通に楽しんでサッカーに取り組んでいきたいなと思います。僕は一応その自分がやれることに全力で、ただ単純に取り組んでいるだけなんですけど。その姿が何かしら、見てる方にとって、参考になるようなことがあったりだとか。もしくは頑張れるモチベーションの1つになったりだとかして頂けるんだったらうれしいなって」