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J2レノファ 立て直しへの道筋は? 志垣新監督に聞く

  • 2024年02月02日

 

「まず本当に結果にこだわる。“令和維新”を
この山口からおこせるように強い組織を作り上げていきたい」

レノファの指揮官就任の経緯は

 

イギリス留学時代の志垣監督


志垣良監督は福岡県出身の43歳。若いころから指導者を志していました。高校卒業と同時にイギリスへサッカー留学。現地のクラブチームでプレーしたあと、21歳から指導者の道に進み、イングランド
プレミアリーグの強豪、マンチェスターユナイテッドのスクールコーチなどを務めました。

 

左)葛西強化部長 中央)志垣監督 右)渡部社長


その後、日本に帰国し、J1名古屋のコーチやJ2クラブの強化スタッフなどを経て、2023年までJ3で監督を務めていました。J2以上で指揮をとるのは今回が初めて。手腕が未知数の指揮官に、チーム再建を託したのは、レノファの渡部博文社長でした。

 

渡部博文社長

「一言で言えば、志垣監督は原理原則を守るってことに注力している。レノファはJ2に長くいる状態ですけども、やはり浮上しきれてないという意味でいくと、地固めというか土台作りというのが、いかに大事かっていうことを痛感しまして。それはこう、チームもそうですけど、監督自身もそういった同じ目線でチームに戦術を落とし込んだり、指導をできたりという方が1番良いなと思った」

 

浮上のカギは「総力戦」と「コンセプトの共有」

チーム浮上を託された異色の新監督。まずは、クラブが一丸となることと、コンセプトの共有が重要だと考えています。

 

志垣良監督

「本当に総力戦だと思うので。現場の監督、スタッフだけで頑張るとか、選手だけで頑張る。
そうではなくて、本当にみんなが同じ方向に向かって、当たり前のことだとは思うんですけれども。なかなかやっぱりそれができないチームも多い中で、結果を得るためには、すべてのクラブスタッフ、選手のみんなで一緒にやっていく部分は大事していきたい」

「大枠の部分でこういうコンセプトでやるよ。こういう形でやるよというところを、しっかりと
30人近く選手がいる中で、やっぱり同じ方向を向いて、戦っていくというところが大事かなと」

 

 

練習では丁寧に指導


監督のそうした考えは、日々の練習にも現れています。守備の連係を重視したこの日の練習では、
「もう一歩つめろ!」「ついていけ!」などとわかりやすいフレーズで細かく指示。選手たちがイメージを共有できるよう、丁寧に指導していきます。
 

「本当に当たり前のことを当たり前にやる。凡事徹底ではないですけれども、プレスにいくところ、戻すところ。スタンダードが足りてないというよりも、よりスタンダードを上げていく。守備的にいくのか、攻撃的にいくのかというわけではなくて。本当に表裏一体だと思うので、11人全員で攻撃して、11人全員で守備ができるように。そういう組織作りをしていきたい」

 

チームづくりで大切なもの

まずはコンセプトの統一から始めた志垣監督。チームを作る上で、一番大切にしていることがあります。

 

「正直であること。人をリスペクトして。良い悪いというのは、絶対にあると思うんですけれども。それをちゃんとフィードバックして、選手1人1人を伸ばしてあげられる。なかなか、いいことばかり言っても、選手は伸びないと思うので。選手が伸びるために、成長するために時にはね、言いづらいことも言っていかなければいけないのかなと感じています」

 


いまは「土台作りの時期」だと位置づけている志垣監督。2月3日から始まる鹿児島キャンプでは、9日間で練習試合を3回組むなど、密度の高い練習でチームを仕上げていく方針です。
 


 

「キャンプの中で寝食とともにできるという部分で、よりこうディテールの部分に入っていけるのではないかなと感じています。『勝負の神様は細部に宿る』という言葉もある通り、1人1人がプレーしていく中で、やっぱりチームとしてつながってないと結果を得られないと思うので。その部分の本当に細かな部分、そういった部分をしっかり練習の中から意識をしながら、最後は無意識の極限まで持ってこれたらいいなと思います」

  • 具志保志人

    山口放送局 記者

    具志保志人

    令和2年入局
    沖縄出身の元高校球児
    1人カラオケが趣味です

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