2023年07月12日 (水)記録的大雨に学ぶ


 

こんにちは。気象予報士の山崎です。

 

山口県は、6月下旬から7月上旬にかけて、
2週続けて記録的な大雨に見舞われました。

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1回目は、6月30日夜から7月1日にかけて

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・土砂災害警戒情報

・記録的短時間大雨情報

・線状降水帯の発生情報

・緊急安全確保

 

など、気象庁からの気象情報や自治体からの避難に関する情報が
夜暗い時間に発表されました。

 

この時山口市は、たった“2日”で“6月ひと月に降る雨”が降りました。
(山口の6月平年雨量は282.9ミリ)

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その1週間後、7月8日から10日にかけて、長期間の大雨となりました。

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一旦弱まったと思っても、また活発な雨雲が流れ込む、というのが3日間も続き、
対応に疲弊された方も多くいらっしゃったと思います。

 

隣の福岡県や大分県では「大雨特別警報」(あらゆる気象情報の中で最大級の警戒情報)も
発表されました。

 

このとき、下関市は、たった3日で“7月ひと月に降る雨”(下関の7月平年雨量は309.4ミリ)を
超えました。

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2回を合計すると、
7月平年降水量の倍の雨が降り、記録的な大雨となりました。

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7月平年雨量と6/30~7/10までの降水量

 

 

 

梅雨前線による大雨は一旦これで区切りと思われます。

 

次に大きな影響を及ぼすのは台風でしょう。

真夏から秋、だいたいお盆明けから9月くらいが台風の活動最盛期になります。

 

今回の雨で、

・やっておけばよかった事

・準備しておけばよかった事

それらを整理して、被害を最小限に食い止める対策をしておきましょう。



 

投稿者:アナウンス | 投稿時間:15時30分

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